製品の累積生産量が増加するに従って、製品単位あたりの生産コストが減少していくというものです。

ある製品を手作業で作っているところをイメージしてもらうと分かりやすいのですが、製品を1つ作るのに最初は2時間掛かっていたものが、1ヶ月後には1時間半で作れるようになって、2ヶ月後には1時間で作れるようになったとします。

製品を作る職人の1時間あたりの賃金が5,000円だとしたら、最初は製造のコストが5,000円×2時間で10,000円だったのが、1ヶ月後には7,500円、2ヶ月後には5,000円になるというイメージです。限度はあるにしても、熟練していけば効率的に生産できるようになるので、1つあたりのコストは減っていくというのが経験曲線効果です。

職人さんの作業の熟練を例にしましたが、その他にも生産していく中で、もっと効率的な生産工程に改善したり、生産設備をより適切なものに変更したり、マニュアル化などによって単価の安い工員でも作れるようになったりなど、要因は様々です。

内容的には分かりやすいものですが、何らかな形で毎年のように試験問題の中で登場するキーワードなので、しっかりと頭に入れておきましょう。

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